交流会実施レポート
2016年6月10日(土) 株式会社ダイフクの総合展示場「日に新た館」において、 知的財産管理技能士会第20回交流会が開催されました。
第1部の施設見学から始まり、第2部の大阪工業大学知的財産研究科杉浦淳教授による特許行政の動向をテーマとした講演と続き、有意義な時間を過ごすことができました。
今回の交流会レポートでは、交流会とその模様をご紹介します。
(レポート:知的財産管理技能士会交流委員)
はじめに
数日前に梅雨入りも発表され、天気の心配がされた関西交流会でしたが、交流会当日は晴天に恵まれました。
天気の心配は去り、残る心配は出発時刻までに無事全員をバスに誘導できるか。そんな心配をしながら、近江八幡駅の改札で知的財産管理技能士会の札を掲げて待っていると、バス出発の20分前に運営スタッフから「全員揃いました」と誘導任務終了を告げる声。
受付も無事終了して全員バスの座席に座ったのが、発車の10分前。見学に講演とスケジュールが詰まっていることもあったので、定時出発へのご協力に感謝です。
バスに揺られること約30分。到着先の玄関で集合写真も撮らせていただき、見学交流会の始まりです。
1.施設見学
施設スタッフの丁寧なお出迎えに続き、技能士を迎えてくれたのが見事なコンフェレンスルーム。今回講演をいただいた杉浦教授の紹介も含めたオープニングセッションを行いました。
今回参加者は、知財部員、弁理士、技術者、教育関係者、営業、大学院生と多様性に溢れるメンバーで構成されました。
大学院生の中には留学生(パラグアイとメキシコからの留学生)もいらっしゃいました。日本語がまだ得意ではないので満足いただけるか心配しておりましたが、専属スタッフの英語通訳のおかげで、楽しんで見学いただけたようです。
それもそのはず、ここ日に新た館は、年間約2万名の来場者を魅了しており、海外からのお客さんも多く、今までに計86か国の方が足を運んでいるとのことでした。今回留学生の見学で87、88か国に及んだのかは定かではないですが、彼女たちにとって有意義な見学になったのは確かのようです。
自動車組立ライン、保管&管理システム、仕分けシステムと順番に見学しましたが、どれも自動搬送の最新技術が詰まった最新鋭の施設で株式会社ダイフクの技術力の高さを実感しました。施設の方もおっしゃっていましたが、まさに「大人の遊園地」。
中でも、見学者を魅了していたのがケース格納システム。世界最速500m/minのこのシステムの前に立つと、すごい迫力。まさに風を切る格納システム。
「マテハンメーカー」から「バリューイノベーション企業への進化」を掲げて、果敢に技術革新に挑戦するところは、すばらしいの一言。 講演でお越しになった杉浦教授にも「ダイフク様の旺盛なチャレンジ精神に感服しました」と言わしめたこの施設は必見です。
2. 特別講演(大阪工業大学大学院 知的財産研究科 杉浦 淳 教授)
見学に続いては、コンフェレンスルームに戻って、杉浦教授による「最近の特許庁の施策と審査官・審判官の使命について」というテーマの講演を聞きました。
特許庁で審査官も務められた経験もお持ちの杉浦教授のお話はどれも新鮮で、知財の専門家でもなかなか普段聞くことができないお話でした。
世界最速・最高品質の審査の実現に向けて審査官の確保や教育の向上といったことにも力を入れている現状や国内外における特許出願の動向などお話いただきました。30分の講演時間では足りずに質問は帰りのバスの中に持ち越すことにしました。
バスの中では、世界最速審査に向けての方法とは具体的には?特許庁に入庁する時に秘密保持契約など厳しい規定があるか?など広範囲に及びましたが、杉浦教授にはご丁寧にお答えいただきました。
質問が一通り終わると、次は希望者による宣伝タイム。セミナー告知、大学の紹介、交流委員からのお願い等、移動時間も知財技能士同士が交流を深めることができたのでよかったと思います。
3.懇親会
日に新た館からバスで近江八幡駅まで移動し た一行は、懇親会場の京都駅まで電車で移動しました。
懇親会から参加のメンバーが一足先に会場にかけつけていたこともあってか、皆さん移動の疲れも見せずに早速、名刺交換をされていました。
見学場所では時間の都合上、ゆっくり交流する時間を確保できなかった分、ここでは存分に交流いただきました。
杉浦教授と学生にも最後まで残っていただき、情報交換できたので、知財技能士そして学生双方にとって有意義な時間となりました。
学生、社会人、留学生と立場や国籍問わず少しずつ知財仲間を増やしていこう。そんな趣旨で今回交流会企画いたしましたが、日に新た館の方々を始め様々なご支援者の協力のおかげで大成功となりました。
交流委員 石丸
実施概要
開催日:2016年6月10日(土)
会場:総合展示場「日に新た館」(滋賀県蒲生郡日野町)
参加人数:25名 + 交流委員(懇親会参加:21名)
交流会会場としてご協力いただいた総合展示場「日に新た館」は一般の方の見学も可能です。(完全予約制)
詳しくは株式会社ダイフクのウェブサイトにてご確認ください。
※杉浦教授の特別講演は知財技能士会交流会の特別企画です。上記見学会場で通常実施しているものではありません。
プログラム・開催概要
テーマ | 世界最大物流総合展示場『ダイフク「日に新た館」見学交流会』 | |||||||||
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日 時 |
2016年6月10日(金) 第一部(施設見学):13:00 ~ 17:00 (受付 12:45から) |
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会 場 | 総合展示場「日に新た館」 (〒529-1692 滋賀県蒲生郡日野町中在寺1225 株式会社ダイフク滋賀事業所内 ![]() |
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主な プログラム |
【第一部】
【第二部】
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参加費 | 第一部:1,000円(税込) 第二部:4,000円(税込) ※上記はご参加一人あたりの金額です。 ※参加費は開催当日に現金でお支払いいただきます |
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申込資格 |
※見学先の都合により、一部の業種の方は見学(第一部)のご参加をお断りする場合があります。 会員として参加を希望する方で、上記までに知財技能士会の入会手続きをお済ませでない方、まだ会員番号が不明な方は、ページ下部のお問い合わせフォームよりお問い合わせください。 |
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定 員 |
第一部:30 名 ※先着順かつ会員優先です。定員になり次第締め切ります。 |
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申込受付 期間 |
2016年5月9日(月)15:00 ~ 5月23日(月)23:59 ※申し込みを締め切りました※ |
交流委員会より 開催のご案内 (2016/05/09)
第20回交流会は、関西エリアでの開催です。
物流システム・機器のリーディングカンパニー株式会社ダイフク。工場の自動搬送・保管システムでは世界1,2位を争う優良企業が関西にあります。
普段製品などを直接目にすることはないので、社名を知らない方も多いかもしれませんが、ユーザーは自動車メーカー、半導体・液晶メーカー、食品スーパー・物流・倉庫会社など広範囲に及びますので この会社の搬送システムで生産もしくは搬送・保管された製品にお世話になったことが無い人はいないでしょう。
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